メガビタミン主義はまずカルシウムから〜 「ミネラルの知られざる世界(21)」
ミネラルとして意識的に摂取すべきものはまずカルシウムである。
生体の酵素活性が体液のぺーハーに支配される。そのぺ-ハーをあげる要因もあり、さげる要因もある。だが、一般的には後者の方が強い。したがってわれわれは、べーハーをあげる努力を怠ってはならない。それを怠れぱ、酵素活性の低下を招き、代謝がにぷる結果、体調は悪くならざるをえない。
正常な生体でぺーハーをあげる働きをもつのは「カルシウムイオン」である。カルシウム原子が電子を手放して水中にとけだした形のものである。血中カルシウムイオン濃度があがれぱぺーハーもあがり、それがさがれぱべーハーもさがる。この血中カルシウムイオン濃度をほぼ一定に保つことは、代謝の恒常性のために必須の条件であって、これの低下はただちに上皮小体(副甲状腺)に伝達され、それがホルモンを通じてフィードパッククされて、手足などのいわゆる長骨の骨端に、カルシウムの放出を指令する。
柳沢文正博士の研究によれぱ、血液2デシリツトル中にある10ミリグラムのカルシウムのうち、6ミリグラムはタンパク質と結合した非イオン状態のものであり、4ミリグラムはイオンとなって血漿にとけこんでいる。このイオン濃度はたえずかすかに変動しているが、それをどこまで引きあげるかが、酵素活性にとっての大問題なのだ。
上皮小体からのホルモンが骨のカルシウムを放出する現象は、骨をカルシウムの貯蔵装置と見れば、何も怪しむにたりない。骨粗鬆症(骨軟化症)にでもならないかぎり、これは骨格をちぢめるという大問題をおこしうる。
こういう場面においてメガピタミン主義者は、30歳をすぎれぱ身長が毎年0.6ミリメートルずつ収縮する現象を問題にする。そこでカルシウムを補って、骨端の溶解を防御しようとする。また、ビタミンKをとって、タンパク質と結合したカルシウムのイオン化をはかろうとする。そして、一過性であってもぺーハーを低下させるコーラ類などのリン酸飲料には、やたらに手をだすまいと自戒する。
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