性感染症解説:カテゴリー
性器ヘルペスとは
性器ヘルペス(HSV)は、単純ヘルペスウイルスによって発症する性感染症で,
単純ヘルペスウイルスは1型と2型があり、
1)口唇ヘルペス⇒1型
2)性器ヘルペス⇒2型に分類されます。
【症状】
初感染者の7割が無症状という報告もあり、感染した時の兆候は1型、2型ともにほとんど
ありません。
感染して症状が現れる場合潜伏期(2日〜10日間)後、典型的なものは性器およびその
周辺に水疱が出現し、水疱はほどなく潰れます。潰瘍状になり2〜4週間かかって治癒し
ていきます。この病気の特徴は痛みであり、潰瘍そのものの痛みと神経痛を伴います。
患部近くの神経麻痺、排尿障害、排便障害などの機能障害のケースもあります。
この性器ヘルペスウィルスという感染症の問題は一度感染すると、体内から菌がいなくな
らない、つまり、完治しないということです。ただし、症状の程度は出現の度に軽くなり、症
状の出現間隔もだんだん延長していきます。
【診断】
特有の水泡と浅い潰瘍で診断は容易で、症状が出ないときも血液検査で診断できます。
【治療】
抗ヘルペス剤(商品名:バルトレックス・ゾビラックス)の内用および抗ヘルペス剤軟膏塗布
の治療を行います。
【予後】
性器ヘルペスウイルスの特徴は、神経節に潜伏して発症を繰り返すことです。
女性の場合は性器ヘルペスウイルスは月経が来るたびに発症し、精神的にまいるケースも
あります。そうなると根気強い治療が大切です。
トリコモナス症とは
トリコモナス症は肉眼では見えないトリコモナス原虫が性器内に入り込み炎症をおこす
感染症です。その特徴は男性より女性側に症状が強くでることや、再発を繰り返す難治
症例も少なくないことなどかあります。
また、感染者の年齢層も非常に幅広く、中高年者でもしばしば見られるのも特徴です。
無症状パートナーからの感染によるものが多いといわれます。
再発するケースとしては原虫の残存によるもの、隣接臓器からの自己感染によるもの、
若年層での感染も多くカップルの間で、お互いパートナーからの再感染によるものがあ
りますので注意が必要です。
性行為による感染が主ですが、性交経験のない女性や幼児にも感染が見られることから、
他の感染経路、下着、タオル、便器、浴槽での感染などが知られています。
【トリコモナス症症状】
(男性)
一般に無症候のことが多く、症状が出るケースでも、軽い排尿痛があったり尿道から膿が
出たり、尿道炎の症状を起こすこともあります。
通常尿道、膀胱、前立腺などにトリコモナスが寄生します。尿道だけの感染では病原体が
排尿で洗い流される場合もありますが、トリコモナス感染している男性は前立腺炎を併発
していることが多いようです。
たとえ2〜3週間で症状が消えても治癒したわけではなく、パートナーに感染させてしまう
リスクが高くなります。
(女性)
女性の場合は、男性より非常に多様な症状となります。
症状のない感染者が20〜50%といわれますが、その3分の1は6カ月以内に症候性に
なると言われています。黄色く泡立った強い匂いのおりものが増えて外陰・膣の刺激感、
強い掻痒感を訴えます。
セックス時や排尿時に不快感や痛みを生じることがあります。また、外陰部のかゆみや
赤くなったりします。さらに進行すると、外陰部に焼けつくような痛みもでることがあります。
こうした自覚症状のでない場合も多いので、男性のケース同じようにセックスパートナーに
感染させてしまう可能性も高くなります。
【トリコモナス症治療】
メトロニダゾール、チニダゾールの内服薬か膣坐薬を使用します。(難治例では、さきの
薬剤の膣錠を併用) 医師の指示どおり10日間ほど続ければ治りますが、再発してい
ないかどうかの確認が大切です。(次回月経時)
再発を繰り返しやすい病気なので、女性の場合は気がつかずに放置しておくと炎症が卵管
まですすみ、不妊症や早産、流産のリスクが高まります。疑わしい場合は、早目に検査し
ておきましょう。
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STD Checker TypeB(女性用)
性器カンジダ症とは
カンジダ属の真菌(カビの一種)によっておこり、性行為による感染のみとは限りません。
もともと体内にある菌が何らかの原因(体調を崩すなど)でさまざまな症状を引き起こします。
出産時の「産道感染」もあります。
カンジダ菌自体は口腔内に存在するとも言われています。
乳幼児や老年者が免疫力の低下した場合に、口腔カンジダ症やカンジダ性口内炎を
起こすケースがあります。
女性に特有の疾患で男性に症状がでることは少ないようです。
【カンジダ症症状】
(女性)
主な症状としては以下があげられます。
・ 外陰部や膣のかゆみ
・ ヨーグルト状のおりものが増える
・ 性器の炎症(熱くなるような感じ、痛み)
・ 性交時の痛み
・ 排尿痛や排尿障害
膣と外陰部に同時に症状が現れることが多く、 外陰膣カンジダ症ともいわれます。
免疫力(風邪、疲労、ストレス等が原因で)の低下した時や、ステロイド剤、抗生物質の
乱用したケースや妊娠中などに症状が出ることもあります。
多くはありませんが再発を繰り返すケースもあります。
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(男性)
主な症状は以下があげられます。
・ 亀頭のかゆみやただれ
・ 亀頭に小さな水泡がでる(亀頭包皮炎)
・ まれに尿道炎を起こすこともある
男性の場合、カンジダ菌が性器に存在していても症状がほとんど出ないです。
包茎、糖尿病、ステロイド剤の投与などが原因で、症状が出ることもあります
尖形コンジローマとは
男性、女性ともに感染後,数週間から2〜3か月を経て,同じような症状が出ます。
うすピンク色または茶色のニワトリのトサカ状(カリフラワー状)か乳頭状(おわんを伏せた形)の
イボ状の小腫瘍がたくさんできます。軽い痛みやかゆみがある場合もありますが、自覚症状は
ほとんどありません。
1)感染の仕方
主にセックス、アナルセックス、フェラチオなどにより感染しますが、皮ふの傷口から感染
することもあります。良性の「ヒトパピローマウイルス」が感染源となっています。
2)症状の出る場所
(男性)
陰茎、亀頭、包皮の内側、陰のう など
肛門内や肛門周辺、尿道口にできることもあります。
・ 陰茎亀頭・冠状溝・包皮・大小陰唇・肛門周囲等の性器周辺部にイボ状の小腫瘍が
たくさんできます。
・ 放っておくと、増殖してカリフラワーのようなかたまりになる。
・ 自覚症状はほとんどなく、イボが大きくなったころに不快感を覚える程度。
・ 進行して炎症を起こすと、痛み、かゆみ、性交痛、排尿痛がでることもある。
(女性)
大小陰唇、膣前庭、膣、子宮頸部 など
肛門内や肛門周辺、尿道口にできることもあります。
また、男女の肛門内や肛門周辺、尿道口にできることもあります。
進行するとイボは徐々に大きくなり、数も増えていきます。
3)治療
表面のイボを取り除くことしかできず、再発する可能性が高いSTD(性感染症)です。電気メス、レーザーによる焼却法、液体窒素による凍結療法などにより、イボの切除を行います。軟膏を塗布する方法もあります。
多くの場合、外科的治療を行います。
(電気メス、炭酸ガスレーザーによる焼却、液体窒素による凍結療法などでの切除)
注)
現在のところ、表面上のイボを取り除くことはできますが、それ以上の治療はできません。目で見てイボがなくなってもウイルスが潜在していることがあり、3ヶ月以内に約25%は再発するといわれています。
治療が終わっても、最低3ヵ月は様子を見守りましょう。
【参考】 フォアダイスとは
尖形コンジローマとよく間違えられる似た症状で「フォアダイス」というものもありますが、
こちらはSTDや病気ではありません。
主に男性のペニスに症状が見られます。
女性の小陰唇に見られることもあります。
頬(ほほ)の内側の粘膜に見られることもあります。
主な症状
・イボやブツブツのようなもの
・陰茎(俗称さお)の部分で、皮ふなどの下にある脂肪の粒が透けて見える。
・亀頭部の冠状溝(俗称 カリ)部分を取り囲むように黄白色の細かい粒が一列に並ぶ。
・包皮小帯(俗称裏スジ)の亀頭の付け根に小さなイボのようなものができる。
(見分け方)
素人目には結構見分け方が難しいです。
尖形コンジローマの外見は、イボの先端がニワトリのトサカ状で、表面がなめらかでなく、
大きさはまちまちです。
フォアダイスの外見は、表面がなめらかで大きさは小さく、粒がそろっています。
淋病とは〜クラミジア・性病ガイド
淋菌はグラム陰性球菌で形はそらまめ状であり、菌体表面に線毛(pili)があり、これが
ヒトの粘膜細胞表面に付着し、感染します。
潜伏期間 は、男性では3〜10日間、女性においては自覚症状も乏しく判然としないことが
多いです。
感染後、粘膜細胞の貪食作用により細胞内に取り込まれ、そこで増殖することにより
細胞を破壊します。
粘膜細胞(円柱上皮)に好んで付着し、男性では尿道、精巣上体、女性では子宮頸管、
卵管などに感染する。しかし、膣、亀頭、外陰部などは扁平上皮細胞と呼ばれる細胞から
構成されており、淋菌に対する感受性はなく、感染が成立することはない。
淋菌は外界での抵抗力が弱く、自然界に生息しえず、淋疾患者のみに生息する。
従って、間接感染は起こらず、ほとんどが性交などの直接感染で、化膿性炎症を起こす。
すなわち、一般的な日常生活の範囲内での自然界からの感染はありません。
【症状】
(男性の場合)
男性は黄色の膿が出て下着が汚れます。尿道が赤く腫れ、排尿の時に激 しい痛みを感
じたりします。
⇒淋病(男性用)郵送検診キット
(女性の場合)
膣から黄色いおりものが出るようになり、外陰部が 赤く腫れたり、かゆくなったりするケー
スもあります。
男性と違って、ほとんど自覚しないまま病気は進行するので発見が遅れます。
初期の感染に気づかずに症状が進んでしまうと、 淋菌性膣炎、子宮内膜炎、卵管炎の
発病をまねき、下腹部の激しい痛みを引き起こすことにな ります。
子宮外妊娠や不妊症の原因となることもあり、のどに感染した場合は咽頭炎を起こします。
⇒淋病(女性用)郵送検診キット
【感染経路】
淋菌による感染では以下の感染経路があります。
●性交
性交により男性淋菌性尿道炎が女性子宮頸管へ、逆に女性から男性へは淋菌性子宮頸
管炎が男性尿道に感染する。
●オーラルセックス
男性淋菌性尿道炎が女性咽頭へ、あるいは逆に女性の淋菌性咽頭炎が男性尿道へ
感染する。また淋菌性子宮頸管炎が男性咽頭へも感染する。
また、肛門性交は淋菌性直腸炎を発症させうる。
●産道感染
産道である子宮頸管の淋菌感染が児に感染すると、新生児結膜炎を発症させうる。
【検査法】
検査方法は、おりものを検査し、淋菌の有無を確認します。
同時に尿道の淋菌の有無も調べます。
病院へ行く時間がなかなかとれない、病院での検査は恥ずかしい・・という方、
自宅で手軽にできる「郵送検診」で健常を確認することも可能ですヨ。
夫婦や恋人どうしで知らないうちに感染していることもあります。
疾患予防、早期発見の感染防止が大切です。 パートナーとともに検査しましょう。
男性は検尿、女性は膣分泌物検査で約1〜2週間で検査結果が送られてきます。
⇒淋病(男性用)郵送検診キット
⇒淋病(女性用)郵送検診キット
【治療法】
抗菌剤、ペニシリンを主体とする抗生物質を、注射するか内服するかして投与します。
約1〜2週間で治りますが、途中で治ったと思って治療を投げ出してしまうと、抵抗力
の強い淋 菌が出現する場合があるようです。
このため、2ヶ月に3回以上の検査を行い、すべて陰性となって初めて完治したといえます。
完治するまではセックス、飲酒を控えましょう。
【予防法】
コンドームの使用が一番確実です。



